昭和の市場へタイムスリップ ―Time travel to the market of the Showa era―
奈良市街、ならまちの北西部に古くからある市場です。
入口は、「もちいどのセンター街」より一本西側の通り、椿井小学校の西側、墨の老舗である古梅園の南側にあたります。
かつて、「もちいどの」が「おつかいもの」などを購入するちょっと高級な商店街であるのに対して、椿井市場は日常の食品や消耗品を購入するところだったそうです。
このすぐ北東側には奈良市場、また、きたまちエリアには大門市場があったそうですが、現在この周辺で残っているのは、椿井市場だけになりました。椿井市場で、現在営業しているのは東側の入口に近い飲食店を含む数店のみです。東側が少し新しくなっているのは、一度火災で焼失した後に再建されたためだそうです。
西側は、お店は全部閉まっていますが、昭和の中頃までは、どこにでもあった市場の佇まいを見事に残しています。倉庫などとして活用されているところもあるようですが、手書きの古い看板がそのまま残り、鉄製シャッター設置以前の店構えなど独特の雰囲気があります。
市場内には小さな神社や公衆トイレもそのまま残っています。
店舗・施設名 | 椿井市場 |
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NAME | Tsubai-market |
読み方 | つばいいちば |
住所 | 〒630-8343 奈良県奈良市椿井町 |
アクセス | ●近鉄奈良駅より小西さくら通り(アーケード屋根のある東向き商店街よりも1本西の通り)を南へ徒歩約5分(400m)右側 |
駐車場 | なし(近隣の有料駐車場をご利用ください) |
事務局からのご案内
近年では、燈花会でタイアップイベントのあった京都アニメーション制作『境界の彼方』の舞台にもなりアニメファンの聖地のひとつにもなっています。「境界の彼方・椿井市場」で検索すると所謂「聖地巡礼」の紹介ページなどが見られます。
また、市場内の中華料理店「大廣」のアイスラーメンがTV番組「ごぶごぶ」で、最近では天ぷら屋さんが「ちちんぷいぷい」で取り上げられたこともあります。
普通に通路としても通り抜けることもできますので、奈良市街に行ったら是非立ち寄ってみてください。