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百人一首に「ちはやぶる神代もきかず竜田川からくれなゐに水くくるとは」「嵐吹く三室の山のもみぢ葉は竜田の川の錦なりけり」と二首も詠われた古くからの紅葉名所であり、竜田川沿い総延長約2km、総面積14haの都市公園です。
木の葉を染める秋の女神様を古来より竜田姫と呼ぶのだそうで、平城京の南西にある竜田山が京都の嵐山にも匹敵する紅葉の名所とされていました。現在、竜田山と言う地名は無く、また現在竜田川と呼ばれている大和川の支流も元の竜田川からは少し離れた場所に観光誘致目的で名付けられたものと思われます。
それもあってか、生駒郡三郷町（JR三郷駅辺り）と生駒郡斑鳩町の少し離れた二カ所に「たつた」の地名が残っています。
ただ、同じ斑鳩町の法隆寺などの有名観光地から少し距離が離れていることもあって、現在、周辺に目立った土産物店や飲食店も無く、観光開発はほとんどされていません。紅葉シーズンでも地元の人がのんびりと公園散歩する姿が目立つ程度で、逆に穴場的な存在となっています。
紅葉のほか、桜の名所としても有名で、川沿いの桜並木だけでなく三室山に咲いた桜が川に映り込む様子も楽しむことができます。