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郡山城は天正8年(1580)に筒井順慶が築城しました。
石垣や天守台などは残っていますが、天守閣など当時の建築物は残っておらず、明治時代に二ノ丸に旧郡山中学校の校舎（現在は奈良県立郡山高等学校）が、麒麟曲輪に旧郡山園芸高校が建設されるなどしました。現存する追手門、追手東隅櫓、追手向櫓などは、昭和時代に市民の寄付などにより復元されたものです。このほかでは、城門が城下の永慶寺に移築され、山門として現存しています。
天守台は、石垣の変位、変形、破損が進み、崩落する危険が生じたために展望施設が整備され、2017年3月より一般公開されています。
城内の桜（現在は約1,000本）は談山神社のある多武峰から移植したものと伝えられ、さくら名所100選にも選定されています。
特に見事なのは、近鉄線側から見えるお堀の東隅櫓にかかるシダレザクラで、城内の他の桜よりも１週間ほど早く、奈良で一番早いと言われる氷室神社のシダレザクラとほぼ同じ時期に開花します。
毎年3月末から4月上旬に「お城まつり」が行われ、夜間はぼんぼりの明かりに照らされ、ライトアップも行われます。その他に夜店やパレードなどのイベントもあります。