漢國神社・林神社 ― Kango-shrine, Rin-shrine ―

もうひとつの「ゆり祭」 ―Another "Yuri-matsuri Festival"―

近鉄奈良駅の近く、やすらぎの道から少し西に入り込んだところにある小さな神社で、園神(そのかみ)として大物主命、韓神(からかみ)として大己貴命・少彦名命を祀ります。推古天皇元年(593年)、勅命により大神君白堤(オオミワノキミ シラツツミ)が大物主命を祀ったのに始まると伝わっています。古くは春日率川坂岡社(かすがいさがわさかおかしゃ)あるいは園韓神社と称していましたが、韓神の韓が漢に、園神の園が國となり現在の漢國神社となったそうです。本殿は三間社流造・桧皮葺で桃山時代の建造物で奈良県指定文化財です。
近くにある率川神社で三枝祭(ゆり祭)が行われる6月17日の同じ時間帯に、漢國神社では、もうひとつのゆり祭である「華鎮三枝祭」が行われます。巫女さんが舞う率川神社とは異なり、こちらでは、平安初期から伝わると言う清和四条流一門による式庖丁儀式が奉納されます。真魚箸(まなばし)と庖丁だけを使い、お供え物(今年は鯛)には一切手を触れることなく三枚におろして盛り付けます。
本殿のほかに境内社として林神社、葵神社、宇賀御魂神社、八王子神社、水神社があります。林浄因(りんじょういん)を祀る林神社は、室町時代のはじめに中国からわが国に初めて饅頭(まんじゅう)を伝えたとされています。毎年4月19日には、饅頭祭が行われます。

  • 漢國神社
  • 華鎮三枝祭
  • 式庖丁儀式
  • 饅頭祭

インフォメーション

華鎮三枝祭 6月17日 10:30~
饅頭祭   4月19日 10:00~

店舗・施設名 漢國神社・林神社
NAME Kango-shrine, Rin-shrine
読み方 かんごうじんじゃ・りんじんじゃ
住所 〒630-8242 奈良県奈良市漢国町6
電話番号 0742-22-0612
アクセス ●近鉄奈良駅より徒歩約3分
●JR奈良駅より徒歩約10分
やすらぎの道と登大路の交差点(高天)から南へ80m、西側の路地に入って50m
駐車場 あり(無料、混雑時は周辺の有料駐車場を利用ください)
ホームページ http://www.kangou-jinja.jp/index.html

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