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奈良町の一角にあり、もとの元興寺（がんごうじ）の境内に位置することから、元興寺の別院（一子院）と言われています。
奈良時代に右大臣・吉備真備の長男である朝野宿禰魚養（あさのすくね なかい）が、元正天皇の旧殿を拝領し創建した勅願寺と伝わっています。
本堂（国宝）は、仏龕を拝むための礼堂として建立されたもので、花崗岩の切石を用いた日本では珍しい石仏龕（重要文化財）が、背後の覆堂内に安置されています。
他に南門が重要文化財のほか、御影堂と絹本著色阿弥陀浄土図（伝智光曼荼羅）が、奈良県指定文化財となっています。
ほかにも石造不動明王立像、石造菩薩立像（合掌観音）、興福寺曼荼羅石などの鎌倉時代の石造品が、境内に散財しています。
また、境内に池があり６月下旬～８月中旬にかけてハスの花を楽しむことができます。
境内は無料（本堂などは有料）です。