神代三剣の一つを祀る ―The object enshrined is one of the god's swords―
日本最古の「神宮」と言われ、式内社(名神大社)、二十二社(中七社)で、現在は神社本庁の別表神社です。昔は地元では「いわがみさん」という呼称もあったそうです。
主祭神は、日本神話に登場する霊剣「布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)」に宿る神霊です。もともと本殿は無く、拝殿の奥の禁足地から発掘(1878)された剣や勾玉を奉斎するために本殿が建造(1913)されました。
拝殿、摂社出雲建雄神社拝殿などが国宝になっているほか、楼門や出土品が重要文化財に指定されています。また、神使として東天紅・烏骨鶏など約30羽が境内に放し飼いされています。鶏は、天照大神(あまてらすおおみかみ)が天岩戸にお隠れになった神話の中で、朝を告げる神鶏として登場するため伊勢神宮の内宮などでも放し飼いにされています。
店舗・施設名 | 石上神宮 |
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NAME | Isonokami-jingu-shrine |
読み方 | いそのかみじんぐう |
住所 | 〒632-0014 奈良県天理市布留町384 |
電話番号 | 0743-62-0900 |
アクセス | 名阪国道の天理東インターから南へ約2km ●JR・近鉄天理駅から徒歩約30分 ●天理駅から奈良交通バス「石上神宮前」下車徒歩5分 |
駐車場 | あり(無料) |
ホームページ | http://www.isonokami.jp/ |
事務局からのご案内
日本神話に登場する剣としては、次の「神代三剣(かみよさんけん)」が知られています。
1)天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)
2)布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)←これが石上神宮のご神体です。
3)天羽々斬剣(あめのはばきりのつるぎ)
3)天羽々斬剣は、スサノオがヤマタノオロチを退治した時に用いた神剣とされ、その時にヤマタノオロチの体内から現れたのが1)天叢雲剣だそうです。天叢雲剣は、草薙剣(くさなぎのつるぎ)とも呼ばれ、熱田神宮のご神体であり、天皇家の三種の神器のひとつとされています。
3)は、布都斯魂剣(ふつしみたまのつるぎ)とも呼ばれることから2)と混同されることもありますが、別の剣の様です。この辺りは諸説あるのかも知れません。