奈良時代のピラミッド!! ―Pyramid of the Nara era!!―
奈良時代の建造物で、階段状のピラミッドのような構造の珍しい土製仏塔です。
平安時代の『七大寺巡礼私記』以来の、玄昉の首塚である、という伝承から、頭塔と呼ばれるようになったなど諸説がありますが、現在では、神護景雲元年(767)に二月堂修二会行法(お水取り)を創始した僧、実忠が、東大寺別当の良弁の命により造ったとされています。各段には浮彫の石仏が配置され、多くが重要文化財に指定されています。
南側は、木々に覆われた森のままで保存し、北側のみを発掘調査後、復元した形として公開しています。
現在は周囲を住宅やホテルなどの建物に囲まれているため、離れた位置から全容を眺めることは難しくなっています。
インフォメーション
史跡頭塔、浮彫石仏特別公開2018年4月28日~5月6日
史跡頭塔 秋の特別公開2017年10月28日~11月13日 【問】0742-27-9866保存顕彰会
2015年8月より「ホテルウェルネス飛鳥路」フロントにて、当日の見学申し込みが可能となっています。(300円)
「ホテルウェルネス飛鳥路」0742‐22‐2857
店舗・施設名 | 頭塔 |
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NAME | Zuto-pagoda |
読み方 | ずとう |
住所 | 奈良県奈良市高畑町921番地 |
電話番号 | 0742-26-3171 |
アクセス | 天理インターよりR169号を北上、福智院北交差点を右折、ホテルウェルネス横(天理インターから合計約8km) ●奈良交通「破石町」(わりいしちょう)バス停下車すぐ |
駐車場 | あり(有料:高畑観光駐車場など)ホテル駐車場は宿泊客のみ |
事務局からのご案内
日本でピラミッド状の建造物と言うと驚かれますが、世界最大の墳墓「仁徳天皇陵」で有名な大阪府堺市にも奈良ゆかりの僧・行基が建造したと伝えられる「土塔(どとう・どうと)」というピラミッド型の十三重の仏塔があります。
奈良の頭塔と堺の土塔は、直接関係はありませんが、奈良と堺は、お茶の世界で奈良の「村田珠光」、堺の「千利休」という縁があったり、一時期、奈良県全体が堺県に併合されたことがったり、と色々なつながりがあります。