聖林寺 ― Shorinji temple ―

十一面観音は必見 ―The Kannon with eleven faces is must-see―

桜井市にある大神神社の南、談山神社に向かう道の途中にある小さなお寺です。このお寺の南西方向、明日香村の岡本に続く連山は小倉山と呼ばれ万葉集に「夕されば小倉山に鳴く鹿は今夜は鳴かずいねにけらしも」と詠まれたそうで、小倉山の名前はのちに京都の嵯峨に受け継がれたのだそうです。この辺りは、少し高台になっていて門前からは三輪山の西麓や箸墓古墳が見えます。ご本尊は、本堂にある子安延命地蔵で、安産・子授けのお地蔵さまとして親しまれていて、安産のご祈祷も行っています。
それとは別に、国宝・十一面観音菩薩が本堂から登り回廊でつながっている観音堂に安置されています。仏身だけで2m以上もあるこの像は760年代の作で、天平時代の仏像が完全な形で残っているという大変貴重なものです。もともとこのお寺にあったものではなく、廃仏毀釈の時代に大神神社の神宮寺であった大御輪寺から避難する形で移されたものです。その後、秘仏として人知れず保管されていたものが、アメリカ人哲学者フェノロサによって見いだされ、一般にも公開されるようになったのだそうです。当時フェノロサが寄贈した御逗子も本堂のご本尊の右側に当時のまま保存されています。(火災時に観音像だけがレールに沿って後方に避難できる画期的な構造だそうです。)

  • 古い御逗子
  • 青垣の山々
  • 十一面観音
  • 南天うさぎ

インフォメーション

国宝の十一面観音につきましては、2021年の観音堂耐震工事に合わせて、初めて奈良を出て東京国立博物館で展示(特別展「国宝 聖林寺十一面観音 ― 三輪山信仰のみほとけ」)されます。そのため、聖林寺でご拝観できるは、2021年5月9日(日)までとなります。その後は、奈良国立博物館でも展示予定です。

2021年6月22日(火)~9月12日(日)東京国立博物館 本館特別5室
2022年2月5日(土)~3月27日(日)奈良国立博物館 東新館

店舗・施設名 聖林寺
NAME Shorinji temple
読み方 しょうりんじ
住所 〒633-0042 桜井市下692
電話番号 0744-43-0005
アクセス 桜井駅から南(談山神社方面)へ約2.5km
県道37号線沿いの分かれ道に看板が出ています。また、談山神社行バスの途中に聖林寺バス停があります。
駐車場 あり(有料)
ホームページ http://www.shorinji-temple.jp/

事務局からのご案内

安産や禍除けのお守りでナンテンの絵が入ったピンクのエプロンが可愛い「南天うさぎ」も人気があります。お寺の境内には、サクラやヒガンバナもありますが、特に冬のナンテンが有名だそうです。南天→難を転ずるからお守りとなっているようです。

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