奈良にも大文字の送り火が… ―Mountain Bonfire, not only at Kyoto but at Nara―
終戦記念日である8月15日に行われる慰霊の火です。
大文字と言えば京都の五山送り火が有名ですが、大文字の行事は全国各地にあり、奈良にも大文字の送り火があります。
奈良の大文字は若草山の南側にある高円山の中腹にあり、慰霊祭は奈良公園の飛火野で行われます。「大」の字は宇宙を意味するのだそうで、文字を作る火床の数は、人間の煩悩と同じく108つあります。 その大きさは、第一画目が109m、第二画目が164m、第三画目が128mと、日本最大級です。この大文字については奈良公園一帯、平城宮跡など奈良市各所や周辺の高い建物などからも見ることができます。
西方向よりも北西方向からの方が「大」に字に見えやすいようです。
インフォメーション
2022年:規模縮小(点火 20:00)飛火野での慰霊祭は一般参列不可です。
2021年:規模を縮小 → 天候不順などから大の字の点火は中止となりました。
2020年:規模を縮小(火床108カ所→56カ所)して実施、点火時刻は非公表となります。
2019年:台風のため中止になりました。
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例年 18時50分から慰霊祭(飛火野)
20時頃「大文字」に点火
店舗・施設名 | 奈良大文字の送り火 |
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NAME | Nara Daimonji Okuribi (bonfire at Nara) |
読み方 | ならだいもんじのおくりび |
開催時期 | 2024年8月15日 |
住所 | 奈良県奈良市白毫寺町 |
アクセス | 奈良公園の広い範囲から見ることができます。 混雑が予想されるため公共交通機関が便利です。 |
駐車場 | あり(一般の有料駐車場) |
事務局からのご案内
大文字は、弘法大師空海に起源があるとも言われますが、どちらかと言えばお寺や神社ではなく地域主体で行われてきた民間行事だそうです。京都では五山の「送り火」のことを「大文字焼き」と呼ぶことは禁句…というのが一種のトリビアになっています。
ただ、実際には、京都以外、特に関東では正式に「大文字焼き」と呼んでいるところが多くあり、京都を含む近畿地方でも歴史的に見れば、古くは「大文字焼き」と呼ばれていたようです。逆に「送り火」は昭和、特に戦後に広まった比較的新しい呼称だそうです。