室生川のホタル ― Fireflies of Muro-river ―

「ホタル街道」とも呼ばれる。 ―Called "The fireflies' road"―

室生川の流域は昔からゲンジボタルが多く生息していて、別名「ホタル街道」とも呼ばれています。6月初旬、下流の室生大野寺の辺りから始まり、7月上旬までの間、川を遡るように見どころが移動して行きます。
ただ、近年では台風による水害で餌となるカワニナや幼虫が大量に流されたり、また観賞に来る人の車のライトなどの光害などの影響もあって以前よりはホタルの数が減少しているようです。
ホタルは、月の出ていない風の弱い蒸し暑い夜に多く飛びます。同じ場所でもその日のコンディションによって飛ぶ数が大きく違ったりすることもよくあります。
ホタルを鑑賞するときは、懐中電灯などの人工光を持ち込まないように心がけ、車のヘッドライトはもちろん、ウインカーやハザード、室内灯も速やかに消灯し、暗闇に目を慣らして静かに観賞しましょう。

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インフォメーション

2018年6月9日 数日前から龍穴神社周辺でも飛び始めました。平年よりも約1週間早い感じです。

蛍は真夏と思われがちですが、川に生息して大型で初めての方にも観察しやすいゲンジボタルは、奈良近辺では概ね5月末~6月末がシーズンです。
一方、池や田んぼなどのたまり水を好むやや小型のヘイケボタルは、6月中旬~7月下旬くらいです。
活発に飛び回るのは、午後8時~9時で、夜遅くなると動きが鈍くなります。

店舗・施設名 室生川のホタル
NAME Fireflies of Muro-river
読み方 むろうがわのほたる
住所 奈良県宇陀市室生
アクセス 名阪国道の針インターからR369号、県道28号を経て室生川沿いを進む。(一部道が狭いので走行注意。)
駐車場 室生龍穴神社の北西側の橋の横にホタル観賞用の駐車場(無料)

事務局からのご案内

車のハザードランプや懐中電灯を点滅させるとホタルが寄ってくるという噂が広まったためか、蛍に向かってライトを照らす人が多いようですが、ホタルの繁殖活動を攪乱する行為ですので止めましょう。
現場に到着してまだ暗闇に目のなれていない観察者から見ると、興奮状態になったホタルが一瞬明るくなるのが、ホタルが寄ってくるように見えるのでしょう。先に到着して観察している人から見れば、ハザードが焚かれる度にその後数分間ほとんどホタルが光らなくなって逆効果であることが歴然です。他の観察者の迷惑にもなりますので、人工光は持ち込まず、暗闇に目を慣らして静かに観賞しましょう。

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