国宝五重小塔を安置 ―Small 5-Story Pagoda is a national treasure―
平城宮跡の大極殿の東側、宮跡に寄り添うように建つ海龍王寺は、藤原不比等の邸宅跡の北東隅に建てられたことから隅寺(すみでら)とも呼ばれています。
小さなお寺ですが、奈良時代には、現存の本堂や西金堂のほかに中金堂、東金堂もあったのだそうです。
伝承では天平3年(731)の建立となっていますが、正確なことはわかっていません。飛鳥時代から奈良時代前期の瓦が出土していることや平城京を南北に貫く道のひとつ「東二坊大路」が海龍王寺の境内を迂回していることから、平城京の建設以前から何らかの建造物(土師寺)が存在していたのではないかと推察されます。
海龍王寺は、隣の法華寺とともに藤原不比等の邸宅内にありましたが、平安時代には同じ藤原家ゆかりの寺である興福寺の支配下にあったと考えられています。
西金堂(重要文化財)の中には、五重小塔(国宝)が安置されています。五重小塔と言えば元興寺のものが有名ですが、海龍王寺のものは、構造がやや単純化されているものの元興寺小塔より古い8世紀前半頃のものとされます。
ツバキ、梅、コスモスなどに加えて3月下旬~4月初旬に真っ白な花を咲かせるユキヤナギが有名です。
インフォメーション
8月12日~17日、12月24日~31日はお寺の行事のため閉門します。
悪天候時は、拝観をお休みさせていただくことがあります。
店舗・施設名 | 海龍王寺 |
---|---|
NAME | Kairyuoji-temple |
読み方 | かいりゅうおうじ |
住所 | 〒630-8001 奈良県奈良市法華寺町897 |
電話番号 | 0742-33-5765 |
定休日 | 8月12日~17日、12月24日~31日、悪天候時 |
アクセス | 西名阪道の郡山インターからR24号バイパスを北上、約9kmで(右手に奈良ロイヤルホテル)左折、400mで突当りを右折、直ぐ左折すると左側に駐車場 ●近鉄「新大宮」駅より徒歩約20分 ●奈良交通バス「法華寺前」下車すぐ |
駐車場 | あり(無料) |
ホームページ | http://www.kairyuouji.jp/ |
事務局からのご案内
ユニークな漫画で海龍王寺を紹介するリーフレット「海龍王寺のスゴイところ」を発行したそうです。(2016年7月)