聖徳太子が建てた「熊凝精舎」が草創と伝承されていますが、諸説あります。その後に飛鳥の藤原京で百済大寺、大官大寺と名称が変わり、平城遷都の時に元興寺や薬師寺と同じように飛鳥から現在の地に移り名称も大安寺となりました。
平城京に移って大安寺となったときの伽藍は東大寺、興福寺や当時の元興寺と並ぶ壮大な寺院で、当時の東大寺と同じく東西に二基の七重塔を持っていたそうです。東西両塔(七重塔)が金堂から大きく南側に離れ、南大門のさらに外側に建つ「大安寺式伽藍配置」という独特の配置であったとされ、その塔跡は現在も見ることができます。
南都七大寺※のひとつに数えられ、菩提僊那をはじめとする歴史上著名な僧が在籍しました。
平安時代以降衰退し、規模は小さくなっていますが、奈良時代の木造十一面観音立像、木造四天王立像、木造不空羂索観音立像、木造楊柳観音立像など九体の天平仏が安置されています。
※興福寺、東大寺、西大寺、薬師寺、元興寺、大安寺、法隆寺(法隆寺の代わりに唐招提寺、西大寺の代わりに川原寺とする場合もあります。)
インフォメーション
2016年9月3日~2016年10月23日:時空を超えたアートの祭典「古都祝奈良(ことほぐなら)」で、塔跡に隣接して川俣正氏のアート作品「足場の塔」が展示されています。
店舗・施設名 | 大安寺 |
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NAME | Daianji-temple |
読み方 | だいあんじ |
住所 | 〒630-8133 奈良県奈良市大安寺2丁目18-1 |
電話番号 | 0742-61-6312 |
アクセス | 西名阪道の郡山インターからR24号線ならバイパスを北へ約5km、杏町から高架下に入ってさらに500m北へ、橋を渡ってから右折、1.2kmで左折、500mで右側角に駐車場 ●奈良交通バス「大安寺」下車徒歩約10分 |
駐車場 | あり(無料) |
ホームページ | http://www.daianji.or.jp/ |