安堵町歴史民俗資料館 ― Ando-cho Folk Heritage Museum ―

幻の天理軽便鉄道も展示 ―The models of Tenri-keiben-railroad are displayed―

奈良盆地の中心、法隆寺の南東に位置する安堵町の安堵町歴民俗資料館です。この資料館は、奈良県再設置運動※に尽力した運動家・今村勤三氏の生家を活用しています。
とても広いお屋敷で、母屋、土蔵、米蔵に茶室(2室)などもあり、庭には大きな枝垂桜も植えられています。主屋の茶室には裏千家流の作法である「夜噺の茶事」を再現した薄暗い照度を体験できます。展示コーナーでは、江戸時代の書物や資料、上述の奈良県再設置運動関連の資料、また、安堵町の伝統産業「灯芯」、昔の消防道具や民具なども多数展示しています。
また、かつて法隆寺から天理までを結んでいた「天理軽便(けいべん)鉄道」の展示が充実していて、米蔵の展示室には、蒸気機関車タイプとガソリン車タイプの2種類の本格的な模型があります。JR法隆寺駅の南側に新法隆寺駅があって、そこから平端を経由して天理まで線路がつながっていた頃は、安堵町歴史民俗資料館の少し西の辺りに大和安堵駅があって、現在のまほろばインター付近は西名阪道に沿って東進し、最後は近鉄の平端駅に合流していたようです。
新法隆寺と天理間は1915年に開業しましたが、1921年には大阪電気軌道(現・近畿日本鉄道)に買収されます。その後、平端-天理間は電化されたものの、新法隆寺-平端間は、戦時中の鉄不足で軌道が取り外された後、1945年に休止、そして1952年に正式に廃線になります。平端-天理間は、現在の近鉄天理線となっています。
※ 1876年(明治9年)府県の統廃合により奈良県が堺県に編入されて消滅、1881年(明治14年)には、大阪府に編入されました。その後、奈良県再設置運動により、1887年(明治20年)に大阪府から分離されて奈良県が再設置されました。

  • 入口
  • 米蔵
  • 母屋
  • 天理軽便鉄道

インフォメーション

開館9時~17時(最終入館16時)、入場大人200円

店舗・施設名 安堵町歴史民俗資料館
NAME Ando-cho Folk Heritage Museum
読み方 あんどちょうれきしみんぞくしりょうかん
住所 〒639-1061 奈良県生駒郡安堵町東安堵1322
電話番号 0743-57-5090
定休日 火曜日休館(祝日の場合は、最も近い平日)
アクセス 安堵町役場から東約150m先の進入路を右折
●JR法隆寺駅から安堵町コミュニティバスか奈良交通バス「かしの木台1丁目行き」で「農協前」下車、西へ100mで南へ進入路を入る。
駐車場 あり(無料)
ホームページ http://mus.ando-rekimin.jp/

事務局からのご案内

2017年1月、すぐ南側に古民家ホテル&レストラン「うぶすなの郷TOMIMOTO」がオープンしました。

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