聖徳太子創建の神社 ―Founded by Prince Shotoku―
秋に木の葉が染まるのは竜田姫のおかげと言われますが、平城京の西にあったと言われる龍田山は現在は残っていません。この周辺では、風鎮大祭が行われる生駒郡三郷町の龍田大社が良く知られていますが、こちらは鶏伝説が残る生駒郡斑鳩町の龍田神社です。
こちらの神社は、聖徳太子が法隆寺の鎮守社として創建したとされています。ご祭神は、天御柱命、國御柱命、龍田比古命、龍田比女命です。また、能楽「金剛流」の源流坂戸座の発祥の地と言われています。
鶏伝説は、だいたい下記のような内容※です。
神功皇后が三韓征伐に向かわれる際に鶏の声を合図に出発することになっていました。ところが鶏が鳴く時間が早すぎて(鳴かなかったという説もあり)峠まで登っても夜が明けませんでした。(まだ暗かったので「暗峠=くらがりとうげ」になったと言う)
その鶏は、役に立たないと言うことで生駒川に捨てられましたが、下流の竜田川で可哀そうに思った龍田の神様に拾われました。 それ以来、西畑(第二阪奈道路の南側辺り)では鶏は食べるが飼わない、下流の龍田では鶏は飼うが肉は食べないようになった。
※参考:『大和の傳説』(昭和8年発行、高田十郎編纂)
店舗・施設名 | 龍田神社 |
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NAME | Tatsuta-shrine |
読み方 | たつたじんじゃ |
住所 | 〒636-0152 奈良県生駒郡斑鳩町龍田1丁目1−5−3 |
アクセス | 西名阪道の法隆寺インターから北へ約2.1kmでR25号に左折、650mで斑鳩町役場前から斜め右の旧道に分かれ、約500mで右手 ●JR王寺駅から奈良交通バス法隆寺行き「龍田神社前」下車 |
駐車場 | あり(無料) |
事務局からのご案内
龍田で思い出すのは「竜田揚げ」ですが、こっちは、戦時中の巡洋艦「龍田」の艦内での食事(小麦粉の代わりに片栗粉を代用した)が起源と言う説が有力なので、神社の鶏とは関係なさそうです。