古い町家が残る旧市街地 ―A preservation district having groups of historic buildings―
京都・金沢と並び、太平洋戦争の戦災をまぬがれ、古き良き日本人の生活風景を残す、全国でも希少な奈良の旧市街地です。
その歴史は奈良時代(710年~)に平城京の外京として整備されたことに始まると言われます。794年の平安京遷都の後、平城京の多くは風化しましたが、外京は国家鎮護の仏教寺院を多く有していたため、町を維持することができました。
その旧市街地の南側4分の1程度が、元興寺の旧境内を中心とした「ならまち」界隈です。江戸中期には猿沢池界隈が「お伊勢参り」の宿場町として栄え、明治~昭和時代には奈良の商業の中心地となりました。ひらがなで「ならまち」という場合は奈良市の都市景観形成地区を指しますが、地域の人々は通称で「奈良町」と呼んでいます。
インフォメーション
奈良町の南側に位置するJR京終(きょうばて)駅には、奈良県東部の都祁地域(現在は奈良市に併合)に物資を運ぶ奈良安全索道(ロープウェイ)の駅があり、当時、奈良県東部の特産品であった凍り豆腐やその原材料の運搬が盛んに行われていました。
京終は卸売市場(現在は大和郡山市筒井に奈良県中央卸売市場がある)の街でもあり、奈良県の流通の拠点でした。また、日本有数のレコード会社であるテイチクの本社(現在、元興寺文化財研究所の場所)も京終にありました。
店舗・施設名 | 奈良町 |
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NAME | Naramachi |
読み方 | ならまち |
住所 | 奈良県奈良市中院町および周辺 |
アクセス | 天理インターからR169号を北上(約7km) |
駐車場 | あり(一般の有料駐車場) |
ホームページ | http://www.naramachiinfo.jp/ |
関連リンク | facebook / Twitter / blog |
事務局からのご案内
奈良町に行ったら、先ずは奈良町情報館へお立ち寄りください。一日に約200人が訪れ、名所・旧跡や120軒以上のお店の情報を紹介しています。
見どころは、元興寺のほか、御霊神社、庚申堂など多数ありますが、江戸末期の町家を再現した「ならまち格子の家」は、最も人気があり、世界最大の旅行口コミサイトTripAdvisorが発表した日本の行ってよかった「無料観光スポット2013」口コミランキング第7位に入りました。