イオニア式円柱のギリシア様式建築 ―Greek architecture with Ionic columns―
国の登録有形文化財である南都銀行本店は、奈良に来たら、ほとんどの人が通る東向き商店街の南端角にあります。
この壮麗なギリシア様式建築は、大正15年4月、奈良郵便電信局跡地に旧六十八銀行の奈良支店として竣工されたものなのだそうです。旧六十八銀行は国立銀行で南都銀行の前身である4つの銀行のうちのひとつです。
そしてこれを手掛けた建築士、長野宇平治氏は、台湾総督府(現中華民国総統府)庁舎や日本銀行の本店、支店の多くの作品で知られています。
各地にある長野氏の作品はその芸術的、歴史的価値などから、役目を終えた後も記念館などの観光資源として活躍しています。
イオニア式円柱にレリーフされているヒツジは、欧州では富の象徴なのだそうです。
店舗・施設名 | 南都銀行本店 |
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NAME | Nanto Bank Head Office |
読み方 | なんとぎんこうほんてん |
住所 | 〒630-8217 奈良県奈良市橋本町16 |
アクセス | ●近鉄奈良駅から東向き商店街を南へ徒歩約3分 ●JR奈良駅から三条通りを東へ徒歩約10分 |
駐車場 | 見学用の駐車場はありません。 |
ホームページ | http://www.nantobank.co.jp/ |
事務局からのご案内
南都銀行本店と同じ長野宇平治氏の作品として知られ、原爆にも耐えた旧三井銀行広島支店は、現在アンデルセン広島(タカキベーカリー)の店舗として使われていますが、その5階にはなんと在広島デンマーク王国名誉領事館があるのだそうです。