日本最古の文化芸能の祭典 ―The oldest culture entertainment in Japan―
八百八十年に渡り途切れずに続けられた神事で、国指定の重要無形民俗文化財にもなっています。
毎年、12月15日の大宿所詣に始まり、17日未明の遷幸の儀、暁祭から、お渡り式などの中心的催事を経て、18日の奉納相撲、後宴能まで、数々の神事が続きます。
初日(12月15日)の午後1時にJR奈良駅を出発した大宿所詣の行列は三条通を練り歩き、午後2時頃に餅飯殿商店街の南端近くにある大宿所に到着します。
大宿所は、これから4日間おん祭を執り行う人たちがこもる拠点となります。
行列の一行には、大和士や巫女さんのほか、ミス奈良、奈良市観光大使の姿も見え、大宿所には、おん祭で使う衣装や鎧、巨大な野太刀、さらにお供え物の塩鮭、塩鯛、雉などが飾られます。午後2時半、4時半、6時から3回に渡って、代々、大和郡山の人たちによって受け継がれてきた「御湯立(みゆたて)」神事が執り行われます。
12月17日は、午前0時の遷幸の儀(せんこうのぎ)、午前1時~2時の暁祭に始まり、最大の見どころである「お渡り式」の大行列は、正午に奈良県庁前を出発します。お渡り式は、一日だけ春日若宮の神様が神社を出て、芸能を楽しむと言う趣旨で行われ、巫女さんやお稚児さんの行列が、JR奈良駅、三条通を経て、参道の一之鳥居をくぐった後、競馬や流鏑馬などの芸能を披露します。おん祭のメインイベントとも言うべき行事で、かつては大和国をあげてのお祭りであったと言われるだけあって、とても華やかで長大な行列です。
一の鳥居内の参道では、二頭一組で三組の競馬が行われます。参道の両側に柵が設けられ、真横から疾走する姿を見るのは迫力あります。行列のクライマックスは、3人の子供たちが矢を放つ流鏑馬稚児(やぶさめちご)です。
インフォメーション
2022年は規模を縮小して執り行われます。拝観制限については公式HPでご確認ください。
2021年は関係者により規模を縮小して執り行われます。一般拝観はありません。
2020年は規模縮小し、神事を中心に催行(大宿所詣は中止、御湯立は境内参入不可、お渡りは規模縮小など)
12月15日 大宿所祭、「御湯立」が、もちいどの商店街横の大宿所で行われます。
12月17日 深夜~早朝の遷幸の儀では、懐中電灯の使用や撮影は厳禁です。
お渡り式は、正午に県庁前を出発し、JR奈良駅前~三条通~参道と巡ります。
店舗・施設名 | 春日若宮 おん祭 |
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NAME | Kasuga Wakamiya Onmatsuri Festival |
読み方 | かすがわかみや おんまつり |
開催時期 | 2023年12月15日 ~ 2023年12月18日 |
住所 | 奈良県奈良市(奈良市街一帯、春日大社参道) |
電話番号 | 0742-22-7788(春日若宮おん祭保存会) |
営業時間 | 12月15日~18日 12月17日 お渡り式 |
アクセス | 当日は、交通規制があります。公共交通機関の利用をお願いします。 |
ホームページ | http://www.kasugataisha.or.jp |
事務局からのご案内
12月18日のお渡り式、一の鳥居内の参道で行列の最後に披露される、子どもたちによる流鏑馬稚児(やぶさめちご)は必見です。
3人の流鏑馬稚児が矢を放ちますが、これのために3年間ぐらいは練習するそうです。「謹上再拝(きんじょうさいはい)!」と大声で叫んで矢を放つ姿がかっこよすぎて、見ているこっちまでドキドキしますよ。