藤原さんと○藤さんのルーツ!

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昨夜放送の注目番組、NHKの「人名探究バラエティー・日本人のおなまえっ!」で、長谷川さん(桜井市の初瀬川がルーツ)、高橋さん(天理市の布留の高橋がルーツ)、「あべ」さん(桜井市の安倍文殊院付近がルーツ)に続き、遂に奈良関連の苗字の大本命「藤原」さんが登場しましたね!
もちろん、「藤原」や「加藤」「近藤」「伊藤」などの後ろに藤の付く姓のルーツが歴史に名高い藤原鎌足(中臣鎌足)であることは広く知られていますが、番組ではその辺りの歴史が詳しく紹介されていました。例えば、加藤さんは加賀の国に移り住んだ藤原氏で、その後、三重を経由して東海地方に広がったそうです。
ほかにも、周藤(周防=山口)、安藤(安芸=広島)、後藤(備後=広島)、近藤(近江=滋賀)、紀藤(紀州=和歌山)、伊藤(伊勢=三重)、尾藤(尾張=愛知)、遠藤(遠江=静岡)、須藤(那須=栃木)のようになるのだそうです。
また、内藤さんは、内舎人(うどねり)から、というように職業から一字を取った姓も多く、工藤(木工助:もくのすけ)、首藤(主馬首:しゅめのかみ)、武藤(武者所:むしゃどころ)、進藤(修理進:すりしん)、佐藤(左衛門尉:さえもんのじょう)、斎藤(斎宮頭:さいくうのかみ)などがあるそうです。
なお、このほかに都の中の小さい地名である一条、二条、九条、近衛、鷹司なども藤原系の苗字だそうです。
さらに番組では、百人一首のうちの1/3強にあたる34首の作者が藤原氏であるという衝撃の事実も(^^)!

↑ 2016年11月23日に元興寺で行われた競技かるた大会
↓ さらに藤原氏の氏神である春日大社では、日本人の藤の花に対する想いが語られました。

ところで、奈良県とは関係ないのですが、新コーナー「おなまえよろず相談室」で質問のあった御手洗(みたらい)さんのルーツ、トイレとは全く関係なく神社で手を清める「みたらし」に由来するそうですが、もうひとつ瀬戸内海の小島「大崎下島」の港町「御手洗」に由来する姓もあるのだそうで、九州東部や愛媛、山口の御手洗さんは、こちらの地名がルーツの様です。 
↑ 大崎下島・御手洗の古い街並み
小さな島でありながら江戸時代から昭和初期にかけて、大阪以西では最も栄えた街と言われ、日本最古の時計店などが今も健在です。

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