3月1日から始まっている東大寺二月堂、修二会のお松明ですが、最終日の3月14日まで残り日数僅かとなりました。本日、3月12日は、夜には通常の松明よりも大きな籠松明が登り、深夜には閼伽井屋の中の井戸(若狭井:3月2日に福井県の若狭から送られた水が10日かけて届くとされている)からお香水を汲み上げてご本尊にお供えする所謂「お水取り」が行われます。
ただし、本日(2022年3月12日)については、コロナ禍の影響で一般非公開となっています。夕方5時以降については、二月堂周辺は立入禁止となり、直接ご拝観することはできませんのでご注意ください。
また、去年のような奈良公園での大型スクリーンを使ったライブ映像公開も実施されません。
上の写真は、お松明期間中の毎日午後1時前後に見ることができる「生飯(さば)投げ」の様子です。練行衆は、1日に1度だけ二月堂下の食堂で食事をとりますが、食事の後、鳥獣へのほどこしとして、半紙に包んだご飯を空に向かって投げます。その上の方に立てかけてあるのが、本日使われる籠松明です。
昼間は、童子さんたちが松明を製作する様子も見ることができました。上の写真は、松明の竹に二月堂の焼き印を入れている様子です。
近年は、お松明をビデオやデジカメだけでなくスマホで撮影する方も多くて、下から見るとまるで夜光虫の漂う夜の海(^^)のようですね。
なお、残りの13日と14日については、お松明のご拝観は可能ですが、かなりの混雑が予想され、人数制限も実施されますのでご注意ください。また、14日は、お松明の開始が30分早い午後6時半からとなります。また、10本の松明が同時に回廊に並ぶため通常よりも短く、開始から10分ほどで終了します。