昨日もお伝えした吉野山・東南院のシダレザクラ(上の写真の左)ですが、今朝は七分咲きの見頃になっていました。善福寺のシダレザクラ(同右上)も同じく見頃で晴れた青空に映えますね。桜本坊のシダレザクラ(同右下)は、門を入って右側の木はまだですが、正面奥の左側の木は見頃になっていました。
如意輪寺のシダレザクラ(上の写真の左上)も遠目ですが、見頃になっているようです。中千本のヤマザクラは咲いているものもありますが、全体から見ればまだ5%以下で、ほとんどがツボミです。それでも山全体が桜色に染まってきたのがわかりますね。
吉野のヤマザクラは遺伝子に多様性があるのでしょう。山全体の見頃ピークはまだ1週間以上先なのに数は少ないですが、早い木はもう咲いています。
初めて吉野山に来た方が、公園のソメイヨシノと勘違いするのか「葉が出ているのでもう終わっている」とか「吉野の桜は有名だけど思ったほど綺麗じゃない」とか言ってるのを見かけます。ソメイヨシノは人工的に交配で作られた園芸種、言わば花屋さんで売ってる花の様なもので見た目は豪華ですが、日本で古くから親しまれてきたサクラとは別モノです。
吉野のヤマザクラの多くは、写真上の左のように花と同時に茶色の葉っぱが出ます。少し斜光、逆光で見ると花の色と葉っぱの色が混ざり合って独特の風合い(写真上の右)があります。また、咲く時期や花の色合いも木ごとに少しずつ違っているので、山全体がモザイク模様のようにいろんな色に染まるのも特徴です。
なお、今朝は、午前10時から下千本駐車場~勝手神社の間が歩行者天国になりました。