もうひとつの飛鳥へ

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飛鳥(あすか)と言えば、奈良県の明日香村を思い浮かべますが、今回行ってきたのは、二上山の南西側、大阪府羽曳野市を中心とした飛鳥です。古事記には、難波(大阪市)から石上神宮(奈良県天理市)まで竹ノ内峠を経由して参向する道中、近い方を「近つ飛鳥」、遠い方を「遠つ飛鳥」と名付けたという記載があります。大阪湾は、世界に向けた大和の玄関口、竹ノ内街道は大和と世界を結ぶ大動脈だったのでしょうね。
今回訪問した近つ飛鳥博物館は、近鉄長野線の喜志駅と富田林駅からバスもありますが、あまり交通の便が良くない山の中にあります。奈良の葛城市方面からだとR166号線の竹ノ内峠を経由して上宮太子中学校・高等学校(上宮学園南交差点)から案内表示に従って南へ向かいます。住宅地を抜けて田舎道を走って行くと忽然と現れるのが、平成の古墳とも称される大階段で覆われた巨大な建物(安藤忠雄氏設計)です。建物の外観や内部は、グーグルストリートで見られますので興味のある方はご覧ください。


内部は、概ね三層のフロアを突き抜ける吹き抜けの巨大な空間になっています。季節により特別展や企画展も実施されていますが、現在は常設展示のみでした。次回の特別展は2018年10月6日~12月2日まで「4世紀のヤマト王権と対外交渉ー東アジア情勢と古墳の変化ー」を予定しています。(常設展示の入館料は、一般おとな310円、駐車場は無料、特別展は一般おとな650円)

最下層の中央にある築造時の仁徳古墳と周辺部のミニチュアが圧巻ですね。全体が巨大な上に周辺の建物や人物の細部までも再現(写真上の左上)されていて、当時の壮大な姿と強大な権威権力を垣間見ることができます。展示品は、聖徳太子の棺(写真上の右上)、石棺や土器類など出土品のレプリカ(復元・模造)も多いのですが、なかなか良くできていて見ごたえがあります。一部写真撮影ができない展示品があり、注意書きのビラが渡されますが、それ以外は自由に撮影できます。


お土産物コーナーには、人気の古墳グッズなど古代ファンには気になるものが色々と並んでいました。カフェコーナー、図書エリア、休憩コーナー、お土産売り場などは、無料で出入りできます。

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