- 2018-4-5
- ブログカテゴリー: 行ってきました!。
今年の桜は嵐のように過ぎ去ろうとしていますね。今朝の吉野山は曇り空でした。
昨日少し雨が降ったので湿気はあるのですが、上空が曇り空なので晴れた日のような放射冷却による強い冷え込みは無く、夜に発生した霧は、地上にとどまらずに上空に昇ってきています。雲海にはならずに高地の視界だけが悪くなるという残念な気象条件ですが、しばらく待てば気温の上昇とともに霧は晴れてきます。ただ、上千本からの眺めは、桜が満開であるものの、すぐに日が差すわけでもなく視界が良くなってもあまり面白みがありませんねぇ。
早々に中千本まで降りてきて、そこから上千本を見上げてみました。上千本は少し散り始めていますが、まだ見頃が続いています。上の方、花矢倉展望台の辺りが霧に包まれているのがわかります。
前回満開だった参道周辺のいくつかのお寺のシダレザクラはほとんど見頃を終わっていますが、桜本坊のベニシダレ?は遅咲きの種類のようで今が見頃の満開でした。
中千本から少し上を見上げた辺りでは、まだ見頃が続いています。明るいピンク色は花びらが沢山残っている木で、赤っぽいのは花びらが減ってヤマザクラ特有の若葉の赤みが目立っている木です。吉野のヤマザクラは公園のソメイヨシノのように一斉に咲くのではなく、遺伝子に多様性があって開花時期も異なる木々が混在しているのが特徴です。全体がベタッと一色には染まらずにモザイクのように見える個々の木の輪郭がはっきりと見えるのが美点ですね。
中千本の周辺では、散り急ぐ木が目立つので今週末はちょっと寂しい状況かもしれません。これからは、上千本から奥千本へと見頃ピークの場所が移動していきます。