春日若宮おん祭のお渡り式(12/19追記)

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本日(12月17日)は、春日若宮おん祭のメインイベントである「お渡り式」が例年通りに行われました。
午前0時の遷幸の儀(せんこうのぎ)、午前1時~2時の暁祭に始まり、夜の11時過ぎまで神事が続くことになっています。
その中でも、時代行列が登大路や三条通りを練り歩く「お渡り式」は、おん祭のメインイベントとも言うべき行事です。かつては大和国をあげてのお祭りであったと言われるだけあって、とても華やかで長大な行列ですね。

行列は正午に奈良県庁前を出発して登大路を西へ向かい、油坂、JR奈良駅前を通って、三条通を一の鳥居に向かって練り歩きます。春日若宮の神様が年に一度だけ神社を出て芸能をお楽しみになると言う趣旨なので、色々な古典芸能が神様に披露されます。仲川市長の姿も見えます。(写真上の左下)

今年も一の鳥居内の参道では、二頭一組で三組の競馬が行われました。参道の両側に柵が設けられ、馬が走る区間には砂が敷かれています。真横から疾走する姿を見るのは迫力ありますね。走る区間は結構長いので、どこからでも見ることはできるのですが、柵の前や後の土手は見学者でびっしりです。特に今年は週末に重なったので、例年よりも人出が多かったようです。

行列のクライマックスは、流鏑馬稚児(やぶさめちご)による子ども流鏑馬です。3人の流鏑馬稚児が3カ所に設けられた的の板に向かって矢を放ちますが、これのために3年間ぐらいは練習するそうですよ。子供用とは言え弓を引くには相当な力が必要ですし、不安定な馬上で両手を使わずにこの体勢は大変でしょうね。「謹上再拝(きんじょうさいはい)!」と大声で叫んで矢を放つ姿が勇ましいです。
勢いよく放たれた矢で打ち抜かれた的の板は、大きな音をたてて飛び散りました。

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