昨夜から東大寺二月堂の修二会、お松明が始まりました。お水取りの名称で広く知られていますが、正しくは十一面悔過法要と言い、お松明は、練行衆がお堂に上がるときの明かりとして灯されます。また、「お水取り」の呼称は、3月12日の深夜(13日の未明)に行われる井戸から香水をくみあげる儀式に由来するものだそうです。
今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、ご拝観には色々と規制があり、3月12日~14日については二月堂周辺への立ち入りが全面的に禁止されます。11日までのお松明についても二月堂周辺への立ち入りについては各日とも約2,000名に限定される予定です。その中で、二月堂の正面の竹柵で囲まれた芝生エリアは約200名(先着)となっています。堂内、南階段とその下の傾斜の緩い石段(スロープ)部分についても午後5時からお松明終了までは立ち入りができません。(午後5時前までは、南階段とお堂の回廊部分も立入可能ですが、北階段は基本的に全日開放されないようです。)
従って芝生エリアが満席となった場合は、三月堂と四月堂の間にある平坦なエリアからのご拝観となります。そのエリアが、過密になる場合は、第二拝観所へ移動することとなり、全体で2,000人を超えると入場できなくなります。
↑ 第二拝観所(裏参道の途中にある関係者駐車場)です。ここだけは後方のカメラマン席で一人一脚の三脚の使用が可能となっています。
昨夜は、気温も暖かかったのですが、初日と言うこともあって報道のカメラが目立つものの拝観の方はそれほど多くありませんでした。
勢いよく回廊を走るお松明は、悪疫を吹き飛ばしてくれそうですね。
お松明を直接見ることができるのは、3月11日までで、その後14日まではライブ映像観覧(と配信)となりますのでご注意ください。