- 2020-5-24
- ブログカテゴリー: 新着情報。
今年の2月頃から奈良公園の鹿の行動範囲が広がって、日中に街の中でも見かける事が多くなりました。当初は、「新型コロナウイルスの影響で観光客が減少し、鹿せんべいをもらえなくなった鹿が飢えている。」などの噂がSNSに流れ、それを真に受けたようなデマ情報がTVなどでも度々流されました。
これについては、こちらのブログでも再三書かせて頂いたように「鹿せんべいがもらえないから鹿が飢える」ようなことは考えられません。その証拠に草や木の若芽が豊富な今の時期でも鹿は行動範囲を広げていますし、食べ物を捜し歩いているという様子もありません。
本当の理由は鹿に聞いてみないとわからない… わけですが、普通に考えると次のようなことじゃないかと想像します。
そもそも、奈良公園の鹿を見て「良く人に懐いている」と思うのは人間側から見た勘違いで、鹿の側から見れば、見ず知らずの観光客などは「警戒すべき存在」だと言うことです。それでいて、人間の顔色をうかがって、もし食べ物を奪えるチャンスがあれば、奪い取るということなのでしょう。
コロナ禍で観光客が減ってからは、警戒すべき人間が表を歩かなくなったことで昼間でも街中に行動範囲を広げているものと思われます。ちなみに人や車がほとんどいない夜間から早朝にかけては、以前から結構行動範囲は広かったですよ。