2020年5月の天体ショー

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今月(2020年5月)見られる天体ショーをまとめてみました。多くは、お家のベランダなどからでも見ることができます。また、人が集まらない近所の高台などからなら観測することも可能でしょう。

●5月6日:みずがめ座流星群
5月6日(未明)を中心にみずがめ座流星群が極大になります。有名なハレー彗星由来の流星群で、流星群としては、2013年に大出現がありましたが、今年は満月に近い月明かりがあるので条件としては、あまり良くありません。早朝、明るくなるまでの時間帯に東の空を中心に観測すると良いでしょう。

●5月13日:月、木星、土星が接近
月の出が0時前で、その後明るくなる4時頃まで見ることができます。方角は、東南東~南、土星は月の上、木星は右上です。ただし、月がとても明るいので木星と土星は望遠レンズなどでも点にしか写らないかも知れません。

●5月15日:月と火星が接近
月の出が1時13分で、その後明るくなる4時頃まで見ることができます。方角は、東南東~南東、月は半月で、火星は左上に見えます。

●5月18日:木星と土星が接近(このページの下の写真を参考)
見られるのは、0時から明るくなる4時頃までで、方角は東南東~南です。毎日少しずつ接近していた木星と土星が、この日を過ぎると見かけ上、逆戻りで離れて行くように見えます。そして今年末には超大接近が見られますよ!

●5月19日:天の川が復活!(このページの下の写真を参照)
だいたいこの日の前後くらいから、月の出も遅くなって(3:08)夏の天の川が綺麗に見られるようになります。5月頃に天の川が見られるのは、前日の22時ごろから、明るくなってくる午前4時ごろまでで方角は、夜半は東~南東、夜明け前は天頂~南です。

●5月22日:金星と水星が大接近
夕方から20時過ぎまで西北西の地平線近くに見えます。金星は、細った月のようになっていて、水星は金星の左下です。西の空の地平線に近いところが見える場所が観測に適しています。低い角度なので西の空が良く晴れていないと難しいかもしれません。

●5月24日:月と金星、水星が接近
夕方から20時頃まで西北西の地平線近くに見えます。月(左)と金星(右)がそろって糸のように細くなっていて、その二つの上に水星が見えます。暗くなると沈んでしまうので見られる時間が短いのと地平線に近い角度なので難易度は高めですが、見られたら貴重な光景ですね。


木星(上の写真の右上)と土星(左下)です。木星のガリレオ衛星のうちの3つ(左下がカリスト、木星の直ぐ左にエウロパ、右にイオ)も写っています。ガニメデは、木星に近すぎて写っていません。土星と木星は、5月18日までは近づいて行き、その後は逆に遠ざかって行きます。


先日も撮影した天の川銀河の中心部※辺り、画面の中央が「バンビの横顔」と呼ばれているところです。(黒い部分が目で、小鹿は左を向いています。)前回は広角レンズで撮影してトリミングしたので、今回は、本格的な望遠鏡では無いですが、中望遠レンズで撮影しています。
※実際の銀河系の中心はこの写真の右下辺りで、最近の研究では太陽の約400万倍の質量を持つ超巨大ブラックホール「いて座A*」があるのだとか…


望遠で、三裂星雲(上の写真の上)と干潟星雲(下)の部分を拡大してみました。三裂星雲をさらに無理矢理拡大(^^)して見ると名前の通り三つに裂けているのがわかります。

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