大宿所祭に行ってきました。

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今年もいよいよ「春日若宮おん祭」が始まりました。奈良県でも最大級のお祭りで日本最古の文化芸能の祭典でもあります。中心的な催事であるお渡り式は明日12月17日ですが、昨日(15日)は、それらを執り行う人たちがこもる拠点となる大宿所で大宿所祭が行われました。
午後1時前にJR奈良駅を出発した大宿所詣の行列は三条通などを練り歩き、午後2時頃に餅飯殿商店街の南端近くにある大宿所に到着します。ここでは、一般の拝観者にも「のっぺ汁」などのふるまいがあります。


大宿所には、おん祭で使う衣装や鎧、巨大な野太刀、さらにお供え物の塩鮭などが飾られています。午後2時半、4時半、6時から3回に渡って、代々、大和郡山の人たちによって受け継がれてきた「御湯立(みゆたて)」神事が執り行われます。1回目は、お渡りに参加される方々の安全祈願で行われるそうですが、大宿所詣の到着からの流れで行われることもあって、3回の中では一番人出が多いように思われます。湯立巫女さん(ソネッタン)がお湯を満たした大きな釜にクマザサの葉を入れてお湯を降り注ぎ、鈴を鳴らしてお祓いします。巫女さんが腰に巻いている藁(サンバイコ)は安産のお守りになるのだそうです。

2回目(午後4時半~)も御湯立は同じですが、引き続いて5時から建物の中で大宿所祭が執り行われます。ここでは神職による祝詞奏上や巫女(ミカンコ)による社伝神楽の奉納が行われます。以前は、一般の方も真正面の間近で見ることができたのですが、現在は人が多いからか少し距離をあけて拝観させて頂く形になっています。この後、午後6時からは3回目の御湯立が始まりました。

明日17日は、未明(0:00~)の遷幸の儀、暁祭から、お渡り式などを経て、18日の奉納相撲、後宴能まで、数々の神事が続きます。なお遷幸の儀については、写真・ビデオ等の撮影は禁止、懐中電灯などの灯りや私語もいっさい禁止となっていますのでご拝観の方はご注意ください。

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