ナラノヤエザクラが満開!

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奈良公園、大仏殿の周辺などでナラノヤエザクラが満開になっています。「奈良の八重桜」ではなく、「ナラノヤエザクラ」という桜の固有種で、奈良市の市章、奈良市・奈良県の花にもなっています。
開花は、普通の八重桜よりもさらに遅く、例年4月の下旬ですが、今年は全体に桜の開花が遅かったので丁度大型連休の最中に満開になりましたね。

奈良公園、特に大仏殿の周辺で多く見つかりますが、木も花も小ぶりなためか、横を通る多くの観光客も気がついていないようです。

葉の状態を見て見頃は終わりだと思われる方が多いようですが、花が葉が出るよりも先に咲くのは、ソメイヨシノなどのエドヒガン系の桜の特徴で、ヤマザクラやヤエザクラなど、その他の桜は花と葉が同時に出ます。また花の色を見ると蕾が濃いピンクで、咲いたばかりの花は白色、日が経つとまたピンクになります。
もともと奈良公園の周辺にあったのは、この種類だそうで、「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」と詠われたのもこの桜だそうですよ。
有名な県庁東交差点の北西側の石碑が現在工事中ですが、登大路北駐車場から依水園方向に道路を渡ったところ、大仏殿の西側(戒壇堂の南側)、三月堂の横、転害門から少し東に入ったところ、奈良春日野国際フォーラム甍~I・RA・KA~(月曜休館)の庭園内などにもあります。

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