今年は迫力倍増「茅原の大とんど」(その1)

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昨夜、御所市の吉祥草寺で執り行われた1300年の伝統行事「左義長(茅原の大とんど)」に行ってきました。
日本各地に残るお正月の飾り物などを焚き上げる行事は、とんど焼き、どんど、左義長などと呼ばれますが、もともとは中国漢時代のものだったそうです。旧暦(太陰暦)では元日が新月なので、1月15日はその年の最初の満月のお祝いにあたる日です。「茅原の大とんど」は奈良でも最大のもので、全国的に見ても最大規模のとんど焼きのひとつではないかと思われます。ところで、実際の飾り物のお焚き上げは、南門から境内に入ってすぐ左で行われます。時々、松明の根元に飾り物などを放置したり、火がついた松明に投げ入れる人がいますが、これらの行為は止めてくださいとのことでした。

点火は、午後8時半頃ですが、今回は土曜日の開催、さらに風が強いので開催がどうなるのかなど、撮影の下見なども兼ねて少し早めに入りました。既に境内には、高さ6m、直径3m、重さは700kgと言われる雌雄一対の松明が備え付けられています。ちなみにもっと早く、午前中に来れば、松明を組み上げる場面も見学できるそうです。
雌雄一対あるのは、もともと陰陽道に由来する行事だからだそうで、雄松明は玉手地区、雌松明は茅原地区の方々によって作られるのだそうです。
ところで、境内には「薬の発祥之地」の碑が建っています。ここは、佐藤薬品の創業地だそうで、大宇陀のロート製薬・ツムラ・藤沢薬品工業(アステラス製薬)、高取町の新生薬品工業など、奈良には薬品メーカーの創業地が多いですね。

さて、土曜日と言うことで早めに人が集まることを予想していたのですが、気温が低く、北西風も強いことからか、あまり人が集まってきません。例年と同じく、1時間ほど前になってからやっと少しづつ人が増えてきました。

午後7時頃からは、「儺々会(だだえ)の踊り」が奉納されました。この踊りは、ダダフミと言って昔行われていたものを、『茅原儺々会の唄(ちはらだだえのうた)保存会』で復活されたものだそうです。
→「茅原の大とんど」(その2)に続く

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