沈むカノープス

2020-11-5
ブログカテゴリー: 行ってきました！。

今朝は冷え込みましたね。こんな朝は雲海に期待したいところですが、昨日の冬型気圧配置で寒気と一緒に乾いた空気が入って湿度が下がってしまいました。11月は雨の後こんな天気になることが多いですが、最低気温が氷点下になるまでは、まだ雲海のチャンスはあります。
今朝は、月が明るいものの空気が澄んでいるので星も良く見えました。上の写真の赤い線は、南半球で一番明るい竜骨座のカノープスの軌跡です。軌道が低いので朝日夕日が赤く見えるのと同じ理由で赤く見えますが、実際はシリウスと同じく青い星だそうです。日本からだと西日本以南でも冬の時期に南の地平線に少し見えた後、直ぐに沈んでしまうので貴重な景観です。
明日香村キトラ古墳の天文図にも中国由来の老人星として描かれており、宇陀地域では「源五郎星」と言う呼び名もあったそうですよ。