五條新町でタイムスリップ!

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先月の橿原市今井町でのタイムスリップに続き、今回も久しぶりに五條新町の古い町並みでタイムスリップしてきました。今井町に比べると面積は小さくこじんまりとしていますが、今井町や奈良町とはまた違った独特の雰囲気があります。ここは古くから大阪と紀伊を結ぶ交通の要衝で、五條と言う名前も紀州街道、伊勢街道など五つの街道が交わることに由来すると言われています。


写真上の左は、散策の起点の一つ、五條市まちなみ伝承館です。現役で住居として使われている町家が多い中、ここは内部の見学もできるようになっています。
写真上の右、二階の壁から突き出しているのは隣家からの延焼を防ぐ防火用の壁です。この上に付いているせり出した屋根部分のことを「うだつ」と呼びますが、事業に成功してお金が貯まらないとなかなか設けることができなかったことから「うだつが上がらない」という慣用句の語源となりました。


写真上の左は今は見ることが少なくなった看板建築ですね。日本式の住居兼商店などの正面や側面の一部を洋館風に仕立てた建築物で、関東大震災以降に東京などの都市部でたくさん作られたそうです。大阪などにも普通にありましたが、最近はあまり見られなくなってきました。
写真上の右は、路地をまたぐ渡り廊下です。ここは現在はレストランもされている酒蔵ですが、路地だけでなくこの左側の川もまたいで両岸の建物がつながっているようです。

最後は、定番スポットですが幻の五新鉄道の橋脚跡… なんと紀伊半島を縦断してここ五條と和歌山県の南東端、新宮をつなぐ計画でしたが、戦争などで工事が中断したまま未完となりました。吉野川の橋脚は撤去されて今はありませんが、五條から十津川方面へ向かうR168号線を南下すると現在でも立派な鉄橋やトンネルと何回も交差します。近年までバス専用道路として使用されていたこともあって、保守が続けられていたからでしょうが、もちろん一般の通行はできません。

最寄り駅は、JR五条駅(JR王寺駅から約50分)、車の場合は京奈和道の五條インターから。
駐車場は、新町通りの五條市まちなみ伝承館などにもありますが、狭い道を通りたくない場合は、大川橋北詰交差点の少し東側に下り口がある吉野川河川敷公園の駐車場からでも徒歩2分ほどで新町通りに出られます。

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