瑜伽山園地へ…

Pocket


遅ればせながら、今年5月、コロナ禍の真っただ中に開園した瑜伽山(ゆうがやま)園地~旧山口氏南都別邸庭園~に行ってきました。場所は、奈良公園の鷺池、浮見堂から南側の橋を渡って道路向かいです。以前は、高い塀の中は雑木が生い茂るだけで、ほとんど覗き見ることもできず、通りがかりの観光客には記憶にも残らないような一角でした。現在は写真の真ん中が入口ですが、鹿よけのために戸が閉められているのでちょっとわかり難いかも知れません。

この一角は、江戸期までは、興福寺子院の「松林院」があった場所だそうで、その後、明治~大正期にかけて、大阪の財閥「山口家」が所有していました。昭和26年からは裁判所が所有し利用していたので、裁判所跡地としても知られています。近年では、リゾートホテルの建設に反対する住民運動がニュースなどで報道されたのでそちらを耳にしたことがある方も多いでしょう。


北東角のエリアは飲食施設「日本料理 滴翠」(上の写真の左)となっており、入口は瑜伽山園地とは別ですが、裏側は低い垣根があるだけで塀などはありません。また南側の建物(全体の面積の3割くらい)は、宿泊施設「ふふ奈良」(上の写真の右)で瑜伽山園地とは竹林で緩く仕切られています。


庭園自体は、山口家が所有したころの石造物、飛び石などの遺構を活用して再現(写真上の左上)したものだそうで、奈良公園や公園隣接地に残る日本庭園(吉城園、依水園)のひとつとも言えるでしょう。この場所の地形特有の大きな段差があって立体的な広がりがあります。当時を再現した茶室「䕪庵(たくあん)」(上の写真の左下)は、新築のピカピカなので現状ではやや趣に欠けますが、これは年月が経てば馴染んでくるのでしょう。この茶室は要予約(有料)で、会合や茶会等に利用することができます。
竹林(上の写真の右)は庭園部分の半分以上を占めているので、ちょっとした「映え」スポットになるかも知れません。閉園は、22時なので夜はどんな感じなのかも気になりますね。

開園時間:午前9時~午後10時(入園は午後9時30分まで)
休園期間:2月24日~2月末
入園料 :無料(茶室は有料、要予約)
お問合せ:0742-22-5911

 

Website Pin Facebook Twitter Myspace Friendfeed Technorati del.icio.us Digg Google StumbleUpon Premium Responsive

ブログカテゴリー

月別アーカイブ

ブログ新着記事

 
ページ上部へ戻る