オリオン座の異変

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天体ネタが続きます…(^^)
この時期、早朝に見ることができる夏の天の川とは反対側、夕方に見える冬の星座オリオン座の話題です。去年末頃からオリオン座を見て何か違和感を感じていましたが、どうやら左上の赤い星「ベテルギウス」が異常に暗くなってきているようなのです。もともとベテルギウスは変光星で、0等星~1等星の間で明るさが変化しているのですが、去年の後半からどんどん暗くなって今は2等星くらいの明るさしかありません。

上の写真は、明るい星程大きく見えるようにフィルターで加工しています。全天で一番明るい恒星であるシリウスは別格として、もともとベテルギウスは、リゲルやプロキオンとは見た目は同じくらいの明るさでした。特にリゲル(和名:源氏星)は日本でもベテルギウス(平家星)と対になる星とされたように同じくらいの明るさでしたが、今は肉眼で見てもベテルギウスの方が大分暗く感じます。

以前からベテルギウスは、近いうちに超新星爆発を起こすと言われており、こういった特別な変化は気になるところです。実際は、星の内部の変化は外観からはわからないので、爆発の兆候と言うわけでも無さそうですが…

また、宇宙の時間のスケールで近々爆発すると言っても明日なのか何百年以上先なのかもわかりません。ただ、地球から642光年という近い距離で超新星爆発するところを見られたら、人類史上でも最大クラスの天体ショーを目撃できることになります。爆発時に放出される強力なガンマ線バースト(放射線の一種)が地球を直撃するという心配もありましたが、自転軸が20度ほど地球からずれているので大丈夫なんだそうです。さらに爆発後数カ月は昼間でも見えるくらいの明るさで輝くと言われています。夜には月がもう一個現れるくらいの明るさになるのでしょうね。

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