- 2019-11-6
- ブログカテゴリー: 行ってきました!。
晴れた日が続くので、またまた星空ネタです。前回は夕方の天の川でしたが、今回は夜半から見られる冬の星座と明け方に見られる春の星たちです。
上の写真は鳥見山から大宇陀方向を見たところ… 稜線ぎりぎりに写っている赤い星が南半球で一番明るい恒星「カノープス」です。中国では、南極老人星と呼ばれ、日本の古い星図でも老人星と書かれています。あのキトラ古墳の天文図にも老人星と思われる金箔の跡が残っているそうです。
また、日本各地で色んな呼び名があったようですが、宇陀地域では、古くは源五郎星と呼ばれていたのだそうです。「源五郎坂の上に見えたから」と言う説もありますが、そのような地名は確認されておらず、宇陀に伝わる昔話「源五郎狐」に関係するのかも知れません。
カノープスは今朝のように良く晴れていれば肉眼でもはっきりと見えますが、低緯度で色が赤く染まって見えることから、一見街灯りのようで、カメラで撮ると流れていることからやっと星だと分かる感じです。
カノープスからそのまま見上げると全天で一番明るい恒星「シリウス」が見えてきます。その右上、オリオン座の左上で真っ赤に輝く赤色巨星「ベテルギウス」、シリウスの上方やや左の「プロキオン」を結んでできる正三角形が冬の大三角形です。画面の左側辺りに冬の天の川があるのですが、街灯りが明るすぎて今朝は視認できませんでした。
オリオン座を人工衛星が横切って行きました。明るいのでISS(国際宇宙ステーション)かと思いましたが、後で調べてみたら違いますね。人工衛星観測ナビゲータで検索しても分からなかったので、ナビゲーターに登録されていない衛星かも知れません。
こちらは東の空です。しし座よりも下側には目立った星座が無いのですが、画面左下に「アークトゥルス」が昇ってきました。中央下(まだ見えませんが)に乙女座のスピカが姿を現すと春の大三角形になります。
画面左下の黄色っぽい光は陽光ではなく名張方面の街灯りです。それとは別に画面中央下から右斜め上に伸びるほのかな光の帯は黄道光(宇宙の塵が太陽に照らされて光っている)です。