異例だった2020年の吉野山の桜(その1)

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観光を基幹産業のひとつとする吉野町を襲った今回の新型コロナウイルス。全国各地の観光地でも観光客の激減で痛手を被っていますが、年間の大半を桜シーズンに依存する吉野山の被害は想像に難くありません。一例を挙げるなら、当初2,200台あった観光バスの予約が桜が満開になったころに2,150台キャンセルになってしまったそうです。


例年なら大阪心斎橋並みの人ごみになる参道も平日の昼前はこんな(上の写真の左)感じ、昼下がりのピークでも上の写真の右くらいの人出しかありませんでした。

観光バスが減ったこともあって、今年は、観光道路から車で上がって、そのまま奥千本まで進み、上千本、中千本を車窓から眺めるというスタイルの観光客が目立ちました。歩いている人が少ないのはそのせいかもしれません。


例年なら店の前に行列ができて店内に入ることもできない展望の良いお食事処ですが、12時ちょっと前に行ったら誰もお客さんがいなかったので角の一等席に案内して頂きました。昼過ぎにはお客さんも増えてきましたが、例年とは比べ物にならない状況です。


桜そのものは、開花から見頃終わりまでの期間が長く、晴天が続いたこともあって、とてもコンディションが良かっただけに残念です。同じような暖冬の年でも、下千本から上千本までの見頃期間が3日間ほどしかなかった一昨年とは対照的でした。

→ 異例だった2020年の吉野山の桜(その2)に続きます。

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